自分がどうしても入りたいと思っている会社の求人がWEBサイトに掲載されていたら気になって応募したくなります。
私自身過去に何度も直接応募しました。
しかし結論から言うと、直接応募の合格率は低いです。
では、諦めたほうが良いのか?というと必ずしもそうでもないです。
直接応募が通りやすい人やケースもあります。
本記事では、直接応募のメリット・デメリットと、直接応募が向いている人・そうでない人について説明します。
また直接応募を活用する裏技も紹介します。
この記事を書いている私は、以下の経験があります。
- 転職7回経験
- 年収を240万円から5倍以上にアップ
- 転職面接は、100回以上経験
- 直接応募、転職エージェント経由、転職サイト経由など様々なアプローチを経験
- 採用マネージャーとして、採用側の経験
転職の直接応募とは
企業のホームページなどから直接企業に応募することを直接応募と言います。
転職サイトや転職エージェントを使わずに、自分自身で応募書類を提出します。
面接に進んだ場合の企業とのやり取りなど全て自分自身で直接企業の採用担当と行います。
直接応募は、とてもシンプルな応募方法ですが、メリットやデメリットがあります。
また向いている人、向いていない人がいます。
まずは、直接応募のメリットデメリットから説明していきます。
直接応募のメリット
自分の好きな会社に応募できる
多くの企業が公式ホームページを開設して、採用情報ページがあります。
応募は、自分の気になる企業の採用ページに行って、必要な書類をアップロード、またはメールで送信するだけです。
たとえ募集要件を満たしてなくても、応募はできてしまいます。
エージェント経由だと、募集要件を満たしていないと応募を断られるケースがほとんどですが、直接応募は自分の意思でいくらでも応募できます。
もちろん、書類審査が通過できるかどうかは別の話ですが。
他の方法では応募できない企業に応募できる
転職サイトや転職エージェントに求人を出している企業がほとんどですが、
時々、転職サイトや転職エージェントに求人を出さないというポリシーで採用をおこなっている企業もあります。
有名なところで言うとGAFAの某ITサービス企業は、転職サイトや転職エージェント経由での求人がありません。
直接のヘッドハンティング、紹介以外は、公式サイトの採用ページからの直接応募しかできません。
自分の都合の良いタイミングで応募できる
通年採用という形で、一年中WEBサイトに求人を募集している企業があります。
こういった求人に関しては締め切りがないので、自分の都合の良いタイミングで応募が可能です。
直接応募のデメリット
応募の背景がわからない
転職活動成功のポイントの一つは、求人の意図を理解することです。
しかし、企業の公式ページの求人情報には、求人の背景に関する情報があまり書いてありません。
例えば以下のような情報は、あまり求人情報に書いてないですよね。
- チームメンバーが辞めてしまったので、代わりの人が今すぐ欲しい
- 条件を満たしていなくても、デジタルに強ければ採用したい
- 急ぎではないけど、条件に100%合う良い人がいたら雇いたい
- 前任は人柄に問題があったので、チームメンバーと良い人間関係が築けそうな人柄が欲しい
上記の情報があれば、以下のように効率的かつ効果的な対策がとることができます。
- は、急ぎなので、応募するタイミングが重要そうです。
- は、条件を満たしてなくてもデジタルの経験やスキルがあれば応募できそうです。
- は、求人票の要件を満たしてないと、応募しても可能性が低そうです。
- は、スキル経験もそうですが、人柄が重視されそうなので会ってみないとわからなそうです。
このように、直接応募の場合、求人の背景に関する情報がないので、対策をとりにくいというデメリットがあります。
企業に電話して、「この求人は急ぎですか?」と聞けないですよね。
エージェントのサポートを得ることができない
直接応募は、1人で選考を進めるので、以下のようなエージェント経由で進める際にできることができません。
エージェント経由でできること
- エージェントが応募の際に候補者をアピールしてくれる
- 応募の背景など追加の情報を提供してくれる
- アピールすべき点などアドバイスをもらえる
- 模擬面接をしてもらえる
- 書類審査、面接後のフォローをしてもらえる
書類選考時は、応募書類以上のアピールができない
直接応募の書類選考は、応募書類が全てです。
有名校出身とか有名企業勤務など、学歴や職歴が分かりやすい方は有利ですが、学歴や職歴が複雑で説明が必要な方は不利になります。
エージェント経由であれば、応募書類を提出する際に、採用担当者に「履歴書からはわかりにくいのですが、良い候補者がいるので紹介させてください」など補足をしてもらえますが、直接応募はできません。
人気企業の場合、競争率が高い(採用率が低い)
直接応募は、上述の通り誰でも応募できるので、人気企業となるとたくさんの応募が殺到します。
必然的に採用率は低くなります。
直接応募が有効な人
メリットとデメリットの比較をみると直接応募はデメリットのほうが多いです。
採用の可能性も低いです。
直接応募が有効な人もいます。
履歴書、職務経歴書がわかりやすい人です。
例えば以下のような人です。
- 有名校出身、有名企業に勤務している
- 有名なサービスや商品に関わる仕事をしている
- スキルを証明できるわかりやすい資格を持っている
一例ですが、東大出身で、トヨタ自動車のマーケティング部勤務、TOEIC990点という経歴の人がいて、Hondaのマーケティング部のマーケティングポジションに応募したとしましょう。
なんとなく、頭良さそうだし、同業界、同業種の経験もあって、英語もできそうだし、募集ポジションにフィットしそうだと容易にわかりますよね。
このようなケースは、直接応募でも通りやすいです。
直接応募が有効ではない人
これは、有効な人と全く逆です。
履歴書、職務経歴書がわかりにくい人です。
例えば以下のような人です。
- 無名校出身、無名企業に勤務している
- あまり知られていな商品やサービスに関わる仕事をしている
- スキルを証明できるわかりやすい資格を持っていない
- 履歴書、職務経歴書を見るだけでは、経歴が伝わらない。説明が必要。
このような方は、書類選考で不利になるので、合格率は低くなるでしょう。
直接応募をするべきか?
メリット、デメリットを理解した上で、自分は、直接応募が向いてそうだと思う人、またデメリットが多くても直接応募をチャレンジしたい人は、直接応募を進めることをオススメします。
方法については、細かい説明は不要だと思いますが、希望する企業のWEBサイトの採用ページに行って指定された方法で応募書類を提出し、応募するだけです。
ポイントは、できるだけ応募書類をわかりやすく、魅力的にです。
それだけが判断材料ですから。
直接応募活用の裏技
最後に直接応募活用の裏技を公開します。
それは、転職エージェントを活用した、情報収集と応募です。
もしあなたが、応募したいポジションを企業の公式ページに見つけたとしましょう。
あなたがお付き合いしているエージェント(もしくは新規で見つけても可)に、このポジションが取り扱いがあるか確認するのです。
比較的大きいエージェントであれば、どの企業にも担当者がいるので、取り扱いがあるケースがあります。
または、エージェントが企業の採用担当者とコネクションがある場合は、エージェント経由で応募できる可能性があります。
一般的にエージェント経由のほうが、合格率は高まります。
エージェント経由で応募が可能であれば、直接ではなく、エージェント経由に切り替えて応募することをおすすめします。
実際に、私もよく使うアプローチです。
- 企業の公式ページで応募したいポジションを探す
- 信頼できるエージェントに取り扱いがあるか確認
- 取り扱いできる場合は、エージェント経由で募集ポジションについて情報を収集
- 応募する際の対策をエージェントと相談
- 応募
まとめ
直接応募は、簡単ですが、合格率を考えると難しい応募方法です。
今回紹介したメリットデメリットを理解した上で活用を検討してください。