
と悩んでいる方も多いと思います。
現地採用とは、日本の企業から海外に派遣される海外駐在員ではなく、海外で直接現地の日本企業に採用されることです。
ネットでは、現地採用についてはネガティブな意見が目立ちます。
一部正しい意見もありますが、実際に現地採用を経験した私の意見では、デメリット以上にメリットが多いと思います。
とはいえ経験がない方にとっては、現地採用に実際どんなメリットがあるのかわからないと思います。
前回の記事では現地採用全般について説明しましたが、現地採用の12のメリットについて深堀りしたいと思います。

この記事を書いている私は、30歳で海外MBA留学。
卒業後、日系企業の東南アジア支社に現地採用で入社。海外移住を開始。
その後、現地採用として、東南アジアの複数国で勤務。
現在は日本に帰国し、次の海外移住を計画中。
現地採用のメリット12選
以下は、以前の記事でも紹介させていただいた現地採用の12のメリットです。
現地採用のメリット12選
- 海外で生活、仕事をすることができる
- 大手企業で働けるチャンスがある
- 未経験で働けるチャンスがある
- 大手企業の大規模な仕事に携わることができる
- 英語や外国語を使って仕事をすることができる
- 海外勤務経験を積むことができる
- 日本では数少ない英語人材や海外人材になることができる
- 経験が正しく評価されると転職市場での価値が高まる
- ダイバーシティな環境で働く力をつけることができる
- 海外での人脈が広がる
- 価値観・視野が広がる
- 物価が低い国の場合、貯金ができる
今回は、12のメリットを一つずつ解説したいと思います。
海外で生活、仕事をすることができる
現地採用のメリットの一つは海外で生活、仕事をすることができることです。
海外に住みたいと思っている人、海外生活に憧れている人はたくさんいると思いますがそれを実現できる人は少ないです。
外務省の海外在留邦人数調査統計によると令和3年10月の時点で海外に住んでいる日本人は、130万人ですから、日本人の1%しか海外で生活できていないということです。
それを考えると海外に住める、生活できるということはいかにラッキーなことだと思います。
大手企業で働けるチャンスがある
あまり知られていないと思いますが、日本では就職が超難関な大手企業や有名企業でも海外の現地採用枠であれば日本ほど就職は難しくないです。
日本企業の海外支社は、日本との仕事が多いので日本語ができる人(できれば日本人)を必要としています。
日本から海外駐在として日本人が来ていますが、海外駐在員を日本から派遣するには費用が高いので、たくさんの海外駐在員を海外に送ることができません。
そこで、現地採用として働いてくれる日本人を探している日本企業の海外支社が多いのです。
日本で就職倍率の高い超有名企業でも、海外にいる日本人は少ないので就職倍率は低く就職できるチャンスがあります。
未経験で働けるチャンスがある
上記のように、日本企業の海外支社は日本人の社員を必要としているにも関わらず、海外で現地採用で就職を希望する日本人は少ない。
そのような状況なので日本企業の海外支社はハードルを下げてでも日本人を採用しようとします。
未経験でも採用されることもあります。
日本では、ある程度の年齢で未経験での転職は難しいですし、超人気企業で未経験で転職できることはまずありません。
そういった意味でも、未経験で新しい業界の仕事にチャレンジできるのは、現地採用のメリットの一つです。
大手企業の大規模な仕事に携わることができる
日本企業の海外支社は、海外でも日系企業のお客様の仕事をすることが多くあります。
そして大手日系企業のお客様は、大手日系企業ということも多くあります。
つまり、海外で大手日系企業で仕事をする場合、クライアントである大手日系企業の大きなプロジェクトに携われるチャンスがたくさんあります。
日本で仕事をしても大手企業の大きなプロジェクトに携わるには、会社でそれなりのポジションになったり、エース級の実力を発揮しないと難しいです。
しかし、海外の日系企業では、そもそもの日本人社員の数が少ないので大きなプロジェクトに関わるチャンスがたくさんあります。
大手企業の大規模な仕事に携わることは、自分自身の成長にもつながりますし、転職する際の大きなアピールポイントにもなります。
英語や外国語を使って仕事をすることができる
現地採用は、英語や外国語の勉強、実践にも向いています。
当たり前ですが、現地採用の仕事は基本的に、現地語や英語を使って行われます。
私がベトナムで現地採用で働いていた時は、ほぼ90%のコミュニケーションは英語でした。
日本で外資系企業で働いていても、英語を話す時間は、そんなに多くないです。
私は今外資系企業で働いていますが、英語を使ったコミュにケーションは、5%くらいだと思います。
そう考えると外国語を使って仕事をできるということは、外国語の勉強、実践に貴重な機会ということがわかると思います。
海外勤務経験を積むことができる
現地採用は、日本で貴重とされる海外勤務経験を積むことができます。
グローバル化を加速したい日本企業は、海外勤務経験のあるグローバル人材を必要としています。
しかし、海外勤務経験は簡単に積むことができないので、転職市場で海外勤務経験のある人材は不足しています。
現地採用は、そんな海外勤務経験を積むことができる貴重な機会です。
現地採用から帰国後は、海外勤務経験者を必要としている企業からひっぱりだこの人材になれる可能性もあります。
日本では数少ない英語人材や海外人材になることができる
海外勤務経験のあるグローバル人材にも少し似ていますが、日本では英語を話せる英語人材へのニーズも非常に高いです。
現地採用は、基本的に外国語や英語での仕事ですから、英語など外国語の能力を急速に高めることができます。
つまり現地採用経験後には、日本で必要とされる英語人材になれるということです。
経験が正しく評価されると転職市場での価値が高まる
現地採用を経験すると、これまで説明したように、大手企業での勤務経験、大規模なプロジェクトの経験、海外勤務経験、英語業務経験を積むことができます。
これらが正しく評価されると、転職市場での価値が高まります。
ダイバーシティな環境で働く力をつけることができる
日本の職場は比較的ダイバーシティが少ないです。
近年は、ダイバーシティへの取り組みを宣言する企業も多くなってきていますが、
海外にいた私からすると日本にはダイバーシティが欠けていると感じます。
海外は、ダイバーシティが進んでいます。
つまり海外で働くことで、ダイバーシティな環境で働く力をつけることができるのです。
また海外に出て自分が外国人になることで、ダイバーシティについて新しい視点で考えることもできます。
海外での人脈が広がる
現地採用で海外で仕事をしていると海外での人脈が急速に拡大していきます。
現地人、海外にいる日本人、外国人など様々な人と知り合うことができます。
世界人口白書2022によると、2022年の世界人口は79億5400万人です。
日本の人口が1.26億人ですから、日本は世界の人口の一部でしかないことがわかります。
海外に出ると、人脈の可能性が、世界の79億人に広がると言えます。
現地採用で海外で仕事をしていると海外の現地人、海外にいる日本人、外国人など様々な人と知り合うことができます。
これは、その後の人生にとって宝となる経験です。
価値観・視野が広がる
現地採用の仕事や生活を通して価値観が広がることがあります。
日本の常識は世界の非常識と言われるくらい日本で発見できる価値観は世界の価値感の一部でしかありません。
海外に出て、現地採用として仕事をすると、本当にたくさんの価値観に出逢います。
時には日本との価値観の違いにストレスを感じることもあるかもしれませんが、そういった経験ができることはとても貴重です。
物価が低い国の場合、貯金ができる
こちらも意外と知られていないメリットですが、物価が低い国で現地採用で仕事をする場合は貯金が結構できます。
現地採用は、給料が低いのですが、物価が低い国だと生活費も低いので貯金ができるのです。
私がベトナムで現地採用をしていた時は、手取り25万円くらいでしたが、生活費が10万円くらいでしたので、月に10-15万円貯金できました。
月10万円貯金すると年間120万円です。
結構大きいですよね。
楽天のスーパーポイントギャラリーの記事によると年間120万貯めることができる世帯は、20代で約5%、30代で12%、40代で10%しかいないようです。
そう考えると給料が低いと思われがちな現地採用でも十分な貯金ができることがわかります。
デメリットばかり気にしないでメリットに注目しよう
現地採用は、情報が少なく実体験に触れる機会がないのでどうしてもデメリットが気になって心配になってしまいます。
しかし今回説明したように、じつはメリットがたくさんあります。
そしてそのメリットを活かすことで、リスクを最小限にして、あなたの人生にとって価値のある現地採用経験をすることができます。
前回の記事でも触れましたが、現地採用をうまく活用して、海外移住のきっかけにしたり、キャリアアップのきっかけにすることが可能です。
現地採用は様々な可能性を秘めた働き方なのでぜひオススメします。
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参考【海外移住の仕事】現地採用やめとけは本当?経験者が解説します
ネット検索すると現地採用はやめとけというコメントがあるけど、現地採用は本当にやめておいたほうが良いの? と不安に感じる方は多いと思います。 現地採用にチャレンジするには、日本の仕事をやめて海外に移住す ...
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