「何か質問はありますか?」転職面接の最後に聞かれますよね。
何を質問すべきか迷ってしまうという方多いようです。
転職面接の逆質問は、あなたの会社に対する熱意やスキル・経験のアピールができるチャンスです。
ただの質問タイムじゃありません。
これはアピールタイムです。
「質問はありません」は、「アピールすることありません」と同じことです。
転職を7回、転職面接を100回以上経験し、また採用マネージャーとして、採用活動に携わってきた筆者が、面接官の立場と、面接を受ける側の立場から「転職面接の逆質問」の活用方法とおすすめの逆質問を解説します。
転職面接の逆質問とは
転職面接の逆質問とは、面接の終盤で面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれて自分から質問することです。
私は、面接官として採用活動にも携わってきましたが、転職面接の逆質問について意図を理解していない候補者が多い印象を受けました。
「質問はありません」とか、「うーん、えーっと」とその場で考えている人とか、「社員は何人いますか?」とかホームページ見ればわかることを質問する人がいます。
これは形式的な質問ではありません。
候補者にとっては、アピールの大チャンスです。
質問をうまく活用して、あなたの会社や応募ポジションに対する熱意やスキル・経験のアピールをするための時間です。
なので「質問はありません」という回答することで、面接官は以下のように感じるかもしれません。
- 「この人はこのポジションへの応募意欲は低いな」
- 「面接の事前準備をしてないな」
- 「アピールしたいことがないのだな」
転職面接の逆質問の活用方法
繰り返しになりますが、逆質問は、アピールに活用しましょう。
活用の方針は2つあります。
面接の序盤で伝えられなかったことを補足する
面接官によっては、自己紹介、過去の経歴、志望動機、会社にどう貢献できるか、長所、短所など、マニュアル通りの質問をしてくれる場合があります。
しかし、面接官によっては、質問内容が網羅的ではないことがあります。
そのような場合、伝えたかったことを伝えられずに面接が終わってしまうことになります。
例えば、自分が会社にどう貢献できるか伝えるために事前準備をしていたとします。
しかし「会社にどう貢献できますか?」という質問がなく、アピールできないまま面接終わってしまうということがあります。
このような場合、逆質問をうまく活用し、会社にどう貢献できるかアピールすることができます。
さらなるアピールに活用する
面接の序盤がうまく行った場合は、逆質問を更なるアピールに活用しましょう。
事前の企業研究に基づいた鋭い質問をすることで、企業は、あなたの熱意を感じることができます。
また質問をうまく活用し、あなたのスキルや経験のアピールをすることもできます。
おすすめの転職面接の逆質問
いくつかのおすすめの逆質問とアピール方法を紹介します。
課題に関する質問→課題解決のアプローチを提案
まず企業や部署が直面している課題について質問します。
企業から課題の共有があったら、その課題を自分ならどう解決できるか提案、説明する。
ポイントは、具体的な課題について質問することです。
たとえば「御社の課題は何ですか?」のような幅広い質問は避けてください。
面接官がどう答えるべきか迷いますし、あまり考えていない印象を与えてしまいます。
例えば以下のような具体的な質問をするべきです。
「御社のマーケティング活動におけるデータの活用について課題はありますか?」
「御社の東南アジアにおけるブランデングの課題は何ですか?」
そしてその企業の課題に対して、あなたが具体的な改善の提案をできれば大きなアピールになるはずです。
応募ポジションに関する深堀り→自分のスキル、経験をアピール
次は、応募ポジションについて詳細な質問をするアプローチです。
例えば、以下のような質問です。
候補者「御社の広告はマスメディアへの出稿が多いようですが、今回の募集のポジションは、マスメディアの扱いがメインになりますか?それとも、デジタルなどのメディアの活用もスコープに含まれますか?」
採用企業「はい、今後は、デジタル領域の活用もチャレンジしていきたいと考えています。」
候補者「これまで、デジタルメディアを活用したマーケティングに携わってきたので、御社のデジタル領域のチャレンジに貢献できると思います。」
このように質問から最終的にアピールにつなげるアプローチです。
こちらも有効な逆質問のアプローチの一つです。
業界の状況について質問→ その状況で自分自身が会社にどう貢献できるかアピール
業界の状況を分析し、企業の考えを質問するアプローチです。
例えば、以下のような質問です。
候補者「車の業界のトレンドとして、若者の車離れがあると思います。それについて御社はどのような対策をとっていますか?」
企業「はい、その通りで、若者の車離れは大きな課題の一つです。その対策の一つとして、若者に向けたメディアを作って情報を発信しています。」
候補者「現職では、若者に特化したメディアの企画、運営をしてきたので、若者マーケティングに強みを持っています。御社の若者に向けたメディアの企画、運営にも貢献できると思います」
このように質問することで、あなたの業界に対する理解を示すことができますし、企業課題の解決に対してあなたのポテンシャルをアピールできます。
転職面接の逆質問は、事前準備が必要
逆質問は、重要なアピールチャンスだとわかりました。
ということは、自己紹介や志望動機と同じように、しっかりと事前準備をする必要があります。
逆質問の事前準備を怠っている候補者がいますが、面接官にバレバレだと思います。
転職面接の逆質問は、必ず事前に準備して面接にのぞみましょう。
流れで考えようは、基本的にNGです。
もちろん、面接の中で、新たな質問が出てきたら、それは追加して質問すべきですが。
このように、逆質問は、面接の合否を左右する重要な項目ですので、しっかりと準備して面接通過の確率を高めてください。