内定もらえそうだけど、年収はいくらで交渉したら良いだろう?
今回は、こんお悩みに回答します。
一般的に年収アップの相場は、10%〜20%がと言われています。
とはいえ、企業の年収の決め方や、応募する企業によってもっと高い年収アップを期待できることもあります。
この記事では、企業の年収の決め方を理解した上で転職での年収アップのコツを紹介します。
この記事でわかること
- 転職で期待できる年収アップ相場
- 企業側の年収の決め方
- 給与交渉の方法
- 転職での年収アップのコツ
この記事を書いている私は以下の経験があります。
- 転職7回経験
- 年収を240万円から5倍以上にアップ
- 転職面接は、100回以上経験
- 応募企業は数百社以上
- 採用マネージャーとして、採用側の経験もあり
転職で期待できる年収アップ相場
選考の後半になってくると応募している企業や転職エージェントから希望年収を聞かれます。
どのくらいの年収を求めるのが良いか悩むところです。
経験やスキルに対して高すぎると欲張りな印象を与えるかもしれません。
また低すぎるともったいないことになるかもしれません。
年収アップの相場は、10%〜20%が一般的と言われています。
数十人のエージェントや企業の採用担当と交渉してきた私の経験では、15%がちょうど良い印象を受けました。
希望の年収は?と聞かれたら現在の年収から15%アップと答えるのが無難です。
もちろん課長から部長への転職など職務レベルのアップ、給与の低い業界から高い業界への転職などもっと高い年収アップを期待できるケースもあります。
状況によって異なるので、事前調査やエージェントとの相談が必要です。
ここまでは、候補者側の希望年収の話でした。
実際は、希望金額で合意できる場合もありますし、若干妥協が必要な場合あります。
そこで実際どれくらいの金額に落ち着くのでしょうか?
DODAエージェントサービスが6000名の転職者の実績データから年齢別の「平均アップ額」「返金金額アップ率」をまとめていますので紹介します。
出典:dodaなるほど!転職ガイド 転職で年収アップするのはこんな人年収アップ成功者に見る傾向と対策
この図を見ると年齢によって異なりますが、転職で11.5%〜14%の年収アップが期待できそうです。
私自身経験からもこの数字は現実的な数字だと思います。
企業側の転職時の年収の決め方
企業側の中途採用者の年収の決め方は3つあります。
企業によってこの方針は異なります。
自社の給与テーブルをベースに年収を決定
会社の中で給与テーブルが決まっている場合に、その給与テーブルに沿って年収を決定します。
例えば、30歳リーダークラスは、年収500万円という社内の給与テーブルがあるとします。
その場合、30歳リーダークラスのポジションで入社する場合は、候補者の現在の年収が300万であろうと、600万であろうと500万円になります。
現在の年収額を参考に年収を決定
候補者の現在の年収を参考に決定する方法です。
たとえば、候補者の現在の年収が500万円だった場合、15%アップであれば575万円になります。
15%の部分は、候補者の希望、企業側の希望によって変わります。
能力や経験で年収を決定
候補者の能力や経験から市場の価値を正当に評価し年収を決定する方法です。
例えば10年経験のあるデータサイエンティストの市場価値が1000万円だったとします。
候補者が10年経験のあるデータサイエンティストであれば、会社の給与体系や候補者の現年収は関係なく1000万円でオファーを出します。
一般的な傾向ですが、
日系の大企業は、「自社の給与テーブルをベースに年収を決定する」傾向が高く
外資系企業は、「現在の年収額を参考に年収を決定する」ケースが多いです。
給与交渉の方法
給与交渉ですが以下の流れで行うのがスムーズです。
1) 応募中の企業の年収レンジ、給与体系を調べる
今は、ネットにたくさん情報があるので、応募しているポジションでどれくらいの年収が期待できるか確認します。
就職・転職口コミサイトの「OpenWork」は年収に関しても口コミデータが多いので参考になると思います。
また大手企業は多くの人に研究されているので具体的な給与体系がネットで公開されています。
また転職エージェントに、その企業が今回いくらまで年収を出せるか確認するのも良いと思います。
その企業とネットワークが強かったり、採用サポートの実績のあるエージェントであれば、年収相場を正確に把握しているはずです。
2) 自分の希望年収を決める
情報収集から、企業が出せる相場を把握した上で、自分がいくら希望するか決めます。
現在の年収の15%プラスをベースに考えて、もし企業の給与水準が高ければもう少し高い希望金額を設定しても良いかもしれません。
3) エージェントもしくは、企業の採用担当に希望年収を伝える
選考プロセスの後半になると希望年収を聞かれると思うので、上記で決めた希望年収を伝えます。
その後候補者、企業側双方で話し合い年収を決定します。
エージェント経由で転職活動する場合は、年収の交渉もエージェント経由で行います。
大幅な年収アップを狙うには
最後に転職で大幅な年収アップを狙う方法を紹介したいと思います。
おすすめは「自社の給与テーブルをベースに年収を決定」している企業、かつ給与テーブルの給与水準が高い企業に転職することです。
「現在の年収額を参考に年収を決定」する企業へ転職する場合、10〜20%が年収アップの限界になってしまいます。
年収が1000万円以上など高い場合は、10〜20%でも大きなアップですが、
年収が低いうちは、10〜20%のアップでは物足りないかもしれません。
そこで、年収が低いうちは、「自社の給与テーブルをベースに年収を決定」している企業、かつ年収水準が高い企業への転職を狙うと良いでしょう。
私は、この方法で2倍以上の年収アップを実現させたことがあります。
このように、給与交渉については、インターネットもしくは、エージェント経由で情報を集めて、相場を理解した上で交渉するのが良いでしょう。
年収アップは転職エージェントとの付き合い方が重要
最後にですが、年収アップを狙うには、転職エージェントの協力は不可欠です。
年収アップを狙う為の転職活動の戦略立案
年収アップが期待できる企業やポジションの紹介
年収アップが狙える面接対策
企業との年収交渉
など様々な点で転職エージェントの力が役に立ちます。
つまり転職エージェントと上手に付き合うことが、年収アップの鍵になります。
「転職エージェントとの上手な付き合い方」については以下の記事も参考にしてください。
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参考【転職エージェントとの上手な付き合い方】転職7回の経験者がエージェントの活用方法を解説
転職エージェントに登録したけど付き合い方がわからない とお悩みの方は多いです。 私も初めて登録した時は、どのように付き合ったら良いかわからなかったです。 何をお願いできるのか?何をしてもらえるのか?自 ...
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