とお考えの方も多いと思います。
FIREにいくら必要かわからないのに、さらに海外移住となるともっと想像できないですよね。
結論から言うと、海外移住する国によって物価、生活費が異なるので
FIREするのに必要な金額は異なります。
東南アジアであれば、4000万でFIREが可能な国もありますが、
欧米であれば、1億円ないとFIREできない国もあります。
今回の記事では、FIREして海外移住を目指す際に必要な金額と
FIREを目指すための資産形成方法について解説したいと思います。
この記事を読んでわかること
- FIREとは
- FIREに必要な金額
- FIREで海外移住するのに必要な金額
- FIREを目指すための試算形成
FIREとは
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、「経済的自立と早期リタイア」を意味します。
FIREは、欧米で生まれて、ミレニアル世代を中心に流行してきた「生き方」「考え方」「ムーブメント」です。
簡単に言うと経済的に自立して早期退職の実現を目指し、退職後は資産運用などで生計を立てていくライフプランのことです。
「早期退職」「早期リタイア」と言う言葉は以前からありましたが、FIREは意味が少し違います。
従来の「早期退職」「早期リタイア」は、
現役時代に高収入を得る、高額の退職金を得るなどして、
リタイア後は仕事をせず、それまでの貯蓄・年金などで生活することです。
「早期退職」「早期リタイア」が実現できるのは、一部の高所得層に限られました。
それに対しFIREは、早期退職するところまでは同じですが、
退職後は、それまでの貯蓄をうまく運用し不労所得を生み出し生活します。
貯金を切り崩しての生活ではなく、FIREは資産運用が生み出す収入によって生活していくので
高額な資産は必要ないですし、60歳の定年退職を待たずに30代、40代で実現も可能です。
またFIREの特徴の一つは、「シンプルに暮らす」ということです。
FIREは基本的に、築いた資産を減らさないように不労所得で生活していくので、贅沢さをあまり求めずシンプルに暮らす傾向があります。
金銭的贅沢を追求する生き方ではなく、仕事に縛られずに時間や心のゆとり・豊かさを追求する生き方と言えます。
FIREに必要な金額 : 4%ルール
ではFIREするにはどれくらいお金を貯めたらよいでしょうか?
FIREには、4%ルールという考え方があります。
年利4%で資産運用をして、その運用益の4%を生活費として使うという考え方です。
毎年の資産運用額の4%を1年間の生活費として使って生活していけば、永遠に資産は減らないのです。
ワクワクする考え方ですよね。
では、いくら資産を用意すればこんなことができるのでしょうか?
その計算もこの「4%ルール」から導くことができます。
4%ルールで生活していくために必要な資産は、
1年間に必要な支出(生活費など)の25倍です。
例えばあなたの毎月の生活費が30万円であれば、年間の生活費は、360万円です。
FIREに必要な資金は、360万円の 25倍で、9000万円です。
9000万円を毎年4%で運用できれば、運用益だけで生活していけるのでFIREできることになります。
えっ、9000万円も!絶対無理!と思った方も多いと思います。
そうですね、9000万円を用意するのは一筋縄には行きませんよね。
上記は、あくまでも毎月の生活費が30万円とした場合です。
人それぞれの消費スタイルや持ち家アリ・ナシ、家族アリ・ナシによって生活費は変わります。
毎月の生活費が15万円であれば、年間の生活費は、180万円。
FIREに必要な資金は、180万円の25倍で4500万円。
毎月の生活費が20万円であれば、年間の生活費は、240万円
FIREに必要な資金は、240万円の25倍で6000万円。
このように毎月の生活費がいくらになるかによってFIREに必要な資金は変わってくるのです。
自分が豊かさや幸せを感じることができる範囲で、
どこまで生活費を抑えることができるかということがFIRE実現のポイントになります。
生活費を抑えるというと、節約が一番頭に浮かぶと思いますが、
じつは節約以外にも生活費を抑える方法があります。
それは、生活の拠点を変えることです。
私のブログのテーマでもある「海外移住」です。
どうしても東京の都心で生活したい、日本が好きで離れたくないなど
強いこだわりがなければ、海外移住をしてFIREをすることがオススメです。
日本で家賃込みの生活費を10万円でやりくりするのは簡単ではないですが、
海外であれば生活費を10万円でやりくりできる国もたくさんあります。
月10万円の生活費であれば、3000万円でFIREできます。
どうでしょう、3000万円であれば実現ハードルは高くないのではないでしょうか?
海外移住を選択肢に入れるとFIREのプランも大きく幅が広がります。
このように、FIRE後にどこで、どのような生活をしたいか
具体的なアイデアがあるほどFIREに必要な資金は明確になります。
FIREで海外移住するのに必要な金額
次に、FIREで海外移住するのに必要な金額を見ていきたいと思います。
こちらも基本的に考え方は同じです。
つまり、FIREして海外移住したい国での毎月の生活費によって
必要な金額が変わってきます。
そして海外での生活費を試算する上で考慮すべきポイントは以下の2点です。
- 移住する国の物価
- どんなライフスタイルを送るか
物価
物価は、万人に共通の要素です。
基本的に自分ではコントロールできない要素です。
あたり前ですが、物価の高い国に移住すれば、生活費は高くなりますし、
物価の安い国に移住すれば、生活費は安くなります。
どんなライフスタイルを送るか
ライフスタイルは、人それぞれ違います。
質素な暮らしを好む方もいれば、買い物が好きで贅沢な暮らしを好む方もいます。
また現役時代は質素な暮らしをしていたけど、
FIRE後は海外でちょっと贅沢に生活したいという方もいるでしょう。
それぞれの国でどのような生活を送りたいかによって、
必要な生活費が決まってくるのでFIREをプラニングする際に重要な要素となります。
国の物価は自分でコントロールできない要素ですが、
ライフスタイルは自分でコントロールが可能です。
FIREに用意できる資金に限りがある場合は、
ライフスタイルを見直すことで
生活費を調整してはどうでしょうか?
国別FIRE必要金額の目安
次に国別のFIREに必要な金額を見ていきます。
これまで説明したようにどのような生活を送るかによって、必要金額は倍以上の差が出てきます。
今回の数字は、筆者が長期滞在したことがある国の生活費を
実体験に基づいて感覚値で算出しました。
しかしあくまでも筆者の主観で算出した金額ですので参考として考えてください・
あまり倹約しすぎず、適度に贅沢もする生活を想定して算出しています。
念の為、ネットで調べて大きなブレがないことは確認しています。
またタイとアメリカは、筆者は生活したことありませんが、
日本人の移住先として有名なので、ネットで情報を調べてみました。
国名 | 生活費 | FIRE必要金額 | 参考サイト |
マレーシア(クアラルンプール) | 15万円 | 4500万円 | reeracoen |
ベトナム(ホーチミン) | 13万円 | 3900万円 | マイナビ |
インドネシア(ジャカルタ) | 15万円 | 4500万円 | JACインドネシア |
フィリピン(マニラ) | 13万円 | 3900万円 | 海外デュアルライフメディア |
タイ(バンコク) | 15万円 | 4500万円 | JACタイランド |
インド(ニューデリー) | 15万円 | 4500万円 | インドで働くという選択 |
台湾(台北) | 13万円 | 3900万円 | 台湾留学センター |
フランス(パリ) | 25万円 | 7500万円 | mousouadvisor |
イギリス(ロンドン) | 25万円 | 7500万円 | ロンドン留学センター |
アメリカ(ニューヨーク) | 45万円 | 1億3500万円 | OVO |
また今回は、海外移住に必要なビザの件は考慮していません。
実際は、お金があればどの国にでも滞在できるわけではなく、
滞在するためには、それぞれの国のビザの取得が必要です。
ビザの取得は深いテーマですので、別の機会にお話ししようと思います。
FIREを実現するための試算形成方法
最後にFIREを実現するための資産形成方法について紹介します。
FIREを目指す為に有効な資産形成は投資です。
FIREをするには、かなりの金額を準備する必要があります。
短期間で貯められる金額ではないので、できるだけ早くからはじめて、
長期的な視点をもって資産形成をしなければなりません。
貯金も大事ですが、銀行の金利が低い日本では、
増えるスピードが遅いのでオススメできません。
長期的に効率的に資産形成をするには、投資が最適です。
FIREを実現するための有効な投資は、積み立て投資と不動産投資です。
積立投資
一つめのおすすめの投資方法のひとつが積立投資です。
積立投資とは株式や投資信託などの金融商品を
一定の金額で定期的にコツコツと購入する投資方法です。
積立投資の特徴
- 少額から手軽に始められる
- 購入タイミングに悩まない
- 時間分散によってリスクを低減できる
- 複利効果を期待できる
積立投資であれば少額からコツコツと投資できるため、まとまった金額を用意する必要がありません。
初心者でも始めやすく、長期間に渡って投資を継続すれば複利の効果で効率良く資産を増やせます。
ここで注目したいのが、複利効果です。
複利効果とは、運用で得た運用益を当初の元本にプラスして再び投資することです。
利益が利益を生む状態を作り出すことで利益が増幅していきます。
複利効果は、時間があればあるほど有利になります。
複利効果を具体的に見てみましょう。
複利効果には、「72の法則」というものがあります。
○○%で複利運用をした場合に「何年後に資産が倍になるのか」を試算できる数字です。
年利3%で資産運用した場合は、72 ÷ 3 =24と計算します。
つまり24年で倍になると言うことです。
100万円の資産があって、3%の金利で運用すれば、24年後には、200万円になります。
これが複利の力です。
ただ貯金をしているだけでは、24年後もほぼ100万円です。
FIREを考え始めたら、できるだけ早く少額でも良いので株や投資信託の積み立てを検討してください。
残された時間があるほど、資産が増えるスピードは増していきます。
不動産投資
FIRE達成のためのもう一つのオススメ投資法は不動産投資です。
これは不動産を購入、運用することで家賃収入を得る投資法です。
不動産投資は、ローンを組むことで自己資金を超える多額の投資ができる点が特徴です。
また、株式投資と違って経済変動や社会情勢の影響を受けにくく、
毎月安定した収入が得られるのでFIRE向きであるといえます。
しかし不動産投資は、資産形成の初期には向いていません。
ローンを活用するとは言え、不動産の購入はある程度のまとまった頭金が必要になるからです。
まずは、株式、投資信託の積み立てで急速に資産を拡大し、
ある程度資産が大きくなったところで不動産投資を検討することをお勧めします。
私自身もFIREに向けた資産形成の一つとして、一棟アパートの投資をしています。
毎月10万円ほどの家賃収入が入ってきますので、
FIRE後の不労所得の一部として大きく貢献してくれると考えています。
毎月10万円の不労所得を稼ぐ私のアパート投資については以下の記事を参考にしてください。
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参考【シノケンのアパート経営】評判は?儲かる?利回りは?現役オーナーが回答します。
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