キャリアアップするためには、英語は必要だとわかってはいるけど、どこから勉強したら良いかわからないと困っている人は多いと思います。
英語の勉強に関する情報、教材、学校がたくさんあって、どれが良いかわからないし、どれくらい英語ができるようになったら仕事に使えるようになるかわからないですよね。
筆者もずっと同じ悩みを抱えながら、16年間英語の勉強を続けてきました。そして現在は、外資系企業で英語人材として英語を使って仕事をしています。
振り返るとこうすればもっと効率的に英語を習得できたなと思うことがたくさんあります。
そこで今日は、私自身の英語学習16年の経験からキャリアアップを意識した中長期的な英語習得の戦略を紹介しようと思います。
今回の記事を読むとわかること
- キャリアップを目指すための英語学習のゴール
- 英語人材になるための英語学習戦略
英語力と高年収の関係
今回のテーマは「社会人におすすめの英語勉強方法」ですが、本題に入る前に興味深い数字を紹介したいと思います。
ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社が行なった「英語力が年収に与える影響について独自調査」によると英語力の高い人材の方が英語力の低い人材よりも、高年収になる傾向が見られたとのことです。
英語が「ビジネス会話レベル以上」の人材の年収が高く、50代では国税庁の調査結果に比べて1.3倍多い結果になりました。また、女性の平均年収の比較では、全年代を通して英語が「ビジネス会話レベル以上」の人材の平均年収が高く、40・50代では国税庁の調査結果と比べて1.6倍の差が開きました。
PR TIMES「英語力と高年収の関係をDaijob.comが独自調査~コロナ禍においても英語力の高い40・50代女性は女性平均年収の約1.6倍」より抜粋
またこの調査によると、この傾向はコロナ前よりコロナ後は一層強まっているようです。
なんとなく英語ができる人は、高年収という感覚はありましたが、統計的にもこういった結果が出ているようなので、あらためて英語の勉強を頑張ろうと思います。
今後は、これまで以上に外資系企業が日本に進出してくると思いますし、日本企業も海外での事業拡大がますます重要になってくることを考えると英語ができる人材がより一層必要とされる時代が来ることは明らかです。
目指す英語人材とは
英語力が求められることはわかりましたが、どれくらい英語ができれば良いのでしょうか?
私は、前提によって異なると思いますが、英語が必要とされるケースはほとんどの場合以下になると思います。
- 日系企業でグローバル業務に携わる
- 日系企業の海外支社に勤務する(海外駐在など)
- 外資系企業の日本支社で働く
これらのケースにおいて求められるのはネイティブレベルの英語ではありません。
上記のケースで英語人材として10年勤務してきた私の経験では、以下のレベルの英語力があればなんとかやっていけます。
- TOEIC 800点程度の語彙力、読解力
- 日常会話、自分の専門分野については英語でコミュニケーションできる英会話力(TOEICのProficiency scale Bレベル)
簡単ではありませんが、このレベルであれば努力次第で誰でも到達できると考えています。
すなわち誰でも日本で求められている英語人材になれるということです。
英語人材になるための英語学習戦略
誰でも努力次第で到達できるとお伝えしましたが、ただやみくもに勉強しているだけでは英語人材にはなれません。
学習の戦略が必要です。
ここでは、TOEIC 800点、Proficiency scale Bレベルの英会話力を効率的に習得するための戦略を考えていきたいと思います。
私は、以下の2つのステップでの目標達成を提案します。
英語人材を目指すステップ
-
TOEIC 800点取得
-
Proficiency scale Bレベルの英会話力を習得
2つのステップを同時に進めないのは、効率が悪いからです。
まずTOEIC 800点を目指して英語の基礎力をつける。
その上で英会話に取り組むとTOEIC 800点の英語基礎力が役立って英会話力を効率的に伸ばすことができると思います。
以下は、それぞれのステップでのアプローチを提案させていただきます。
ステップ1:TOEIC 800点取得
必要期間 | 6ヶ月〜2年 |
おすすめの勉強方法 | 英語コーチングスクールの活用 |
必要費用 | 15万円〜 |
ステップ2 : Proficiency scale Bレベルの英会話力を習得
必要期間 | 1年〜3年 |
おすすめの勉強方法 | オンライン英会話(毎日30分) |
必要費用 | 毎月6000円〜(1年で7万円〜) |
スタート地点の英語力にもよりますが、最短1年半、長くて5年で、日本で求められる英語人材になることができると考えています。
もしあなたが、今20代であれば、30代には、英語人材として活躍できると思いますし、
今30代であれば、40代には、英語人材として活躍できると思います。
今日があなたの人生で一番若い日ですので、今日から英語の勉強を始めて、英語人材として活躍し、年収アップは目指してはどうでしょうか?
社会人におすすめの英語勉強方法
それではそれぞれのステップのでの具体的な勉強法について提案させていただきたいと思います。
私自身も実践してきましたし、友人にも紹介し達成できているので、再現性は高いと考えています。
ステップ1:TOEIC 800点取得
TOEIC 800点は、世の中に優れた教材がたくさんあるので、独学で問題集や過去問を解き続けることで到達できるレベルです。しかし、以下のような課題に直面し、挫折してしまうケースが多いです。実際に私もそうでした。
挫折してしまう理由
- 教材や勉強法がたくさんありすぎてどこから手をつけて良いかわからない
- 勉強時間がかかる
- モチベーションの維持が難しい
- 自分の勉強方法が正しいかわからない
- 点数が上がらない原因がわからない
- TOEIC 800点というゴールが遠すぎて心が折れてしまう
そこでTOEIC 800点取得のステップでオススメしたいのが、英語コーチングスクールの活用です。
英語コーチングスクールは、英語を教えてくれるのではなく、目標を達成するための英語勉強方法をコーチしてくれる学校です。
英語学習のプロであるコーチと自分で目標達成に向けて英語学習に取り組むので、効率的に学習を進めることができます。そして自身の努力にもよりますが、かなりの確度でTOEIC 800点を到達できると考えます。
英語コーチングスクールの料金は安くはないですが、短期間で集中して、TOEIC 800点獲得を目指せる点と、一生モノとなる英語の勉強方法を身につけることができる点を考えたらコスパはとても良いと思います。
私自身も英語コーチングスクールプレゼンスのコースを受講し、MBA留学に必要なスコアを取得できました。
また妹や友人にも英語コーチングスクールを紹介しましたが、TOEIC400点前後から800点獲得に成功しています。
私の英語コーチングスクールの経験を以下の記事にしていますので参考にしてみてください。
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参考【おすすめの英語コーチングスクール】プレゼンスで3コースを受講した感想
最近英語学習の界隈で増えてきているのが英語コーチングスクール。 PROGRIT(プログリット)やTORAIZ(トライズ)やENGLISH COMPANYなど様々な英語コーチングスクールがありますね。 ...
続きを見る
ステップ2:Proficiency scale Bレベルの英会話力の習得
日常会話、自分の専門分野について英語でコミュニケーションできる英会話力(ToiecのProficiency scale Bレベル)を身につけるには、やはり英語を話す機会を作る必要があります。
難しそうだな、自分には、無理だなと思うかもしれませんが、そんなにハードルは高くないと思います。
ステップ2で目指す英会話力は、ネイティブのような完璧な英語でもなく、完璧なアメリカ英語やイギリス英語ではないからです。
語彙は限られいたり、文法は間違っていても構わないので、伝えたいことを英語で伝える力があれば大丈夫です。
そのために一番必要なのは、めちゃくちゃな英語でも良いので、英語を話すことに慣れることです。
なので問題集やスピーキングの自習教材もあると思いますが、私はお勧めしません。
実際に、人と英語で話すことに慣れる必要があるからです。
そこでおすすめしたいのがオンライン英会話です。
私も毎日25分、オンライン英会話を使って英語を話しています。
英語学習者には本当にラッキーな時代になったと思いますが、毎日25分1ヶ月6000円くらいの学費で利用できます。
コスパ重視であれば、レアジョブ英会話がオススメです。私も以前2年間利用していましたが良かったです。
予算的にもう少し余裕がある方、ビジネス英語にフォーカスしたい方は、私が利用しているビズメイツもオススメします。
以下に私のオンライン英会話の経験についての記事があるので参考にしてみてください。
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参考【オンライン英会話は効果ない?】オンライン英会話歴4年の経験者が絶対におすすめする理由
オンライン英会話、最近CMでよく見るし、安いみたいだけど、本当に効果あるの? 英会話に興味あるけど本当に話せるようになるのかな? と迷っている人がいる多いみたいですね。 オンライン英会話歴4年の筆者は ...
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参考【Bizmates(ビズメイツ)の評判は?】現役の受講者が徹底解説
オンライン英会話のBizmates(ビズメイツ)に興味があるけど、口コミや評判はどう?他のオンライン英会話とどう違うの? ビズメイツは月額費がちょっと高いけど、効果どうなの?などなどよく聞かれます。 ...
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今回2つのステップでの英語学習戦略を紹介させていただきましたが、英語の勉強が好きな人や、時間やお金に余裕がある人、急いで英語人材を目指す人は、2つのステップを同時進行でも良いと思います。
まずは一歩を踏み出そう
TOEIC 800点を取得するだけでも、仕事のチャンスが広がります。
そしてさらに少しでも英会話力が身につくともっと仕事のチャンスが広がります。
まずは、英語人材への第一歩としてTOEIC 800点取得を目指しましょう。